施設のできごとや行事、イベントなどの様子を更新していきます。
低栄養とは パート2 管理栄養士 森さんブログ 第6弾
2024-10-01
該当する項目が2つ以上あったら、低栄養の可能性があります。
前回計算したご自分のBMIはどうでしたか?21.5未満でも、何年も体重が変わらない方は、無理に太る必要はありませんが、エネルギーの貯えが少ないということで、体調を崩して食事が摂れなくなると悪化しやすいリスクがあります。
チェックリストで2つ未満でも、血液検査でアルブミンの数値が低値の場合は、要注意です。
< なぜ低栄養になりやすいのか >
厚生労働省が発表した「令和元年度 国民健康・栄養調査の概要」によると65歳以上の男性が12.4%、女性20.7%が低栄養傾向にあると報告されています。更に年齢が上がるとその傾向は強くなります。
高齢者の食生活は、加齢や疾病に伴い衰える身体的側面・独居や社会的孤立、経済的困窮などの環境的側面・配偶者やペットとの死別によるストレスなどの精神・心理的側面など、様々な要因の影響を受けます。
低栄養は、ひとり暮らしの高齢者がなりやすい傾向にあり、1人で食事をすることを「孤食=こしょく」と言いますが、次のような特徴が見られます。
このように、食事が疎かになりやすいことも原因でしょう。
次回は「バランスの良い食事」について、お話しさせて頂きます。
低栄養とは 管理栄養士 森さんブログ 第5弾
2024-06-01
< 低栄養とは >
「低栄養」とは、健康な体を維持するために必要な栄養素が不足している状態のことです。体を動かすためのエネルギーと筋肉や血液のもとになるタンパク質の不足によって起こります。しっかり食べているつもりでも栄養バランスが悪いと低栄養になる傾向が見られます。
体重がどれ位の割合で減少しているか、 また血液中のアルブミンという成分の量などで判断されます。
アルブミンとは、たんぱく質の一種で、血液を流れている血清たんぱく質の6割を占めており、数値が3.5g/dl未満で低栄養の危険性が高くなります。
< 低栄養状態をチェック!! >
~まずは、自分の状態を確認してみましょう~
□ 自分のBMIが、21.5未満である。
BMIとは、やせ・肥満の判定に用いる体格指数です。
21.5未満に当てはまる方は、低栄養の可能性があります。
例)155cm 45kgの場合⇒45(kg)÷1.55(m)×1.55(m)= BMI 18.73(低栄養の可能性あり)
ご自身のBMIはいかがでしたか?
次回は「BMI以外でわかる低栄養の可能性」「なぜ低栄養になりやすいのか」についてお話させて頂きます。
健康寿命と食生活 管理栄養士 森さんブログ 第4弾
2024-05-06
注目オススメ
< 健康寿命と食生活 >
年をとれば、血圧は上昇し、体内には無数のガン細胞が芽生え、脳も萎縮し始めます。しかし、そうしたリスクを抱えながらも、病気の発生を先送りし、元気なまま人生を締めくくることが出来れば、健康長寿を達成できたことになります。一方、健康でいられる期間を示す健康寿命は遺伝因子のほか生活習慣(喫煙・飲酒・ストレス・仕事・食生活など)の影響が大きく反映されます。なかでも重要なカギを握るのは「食生活」です。
介護が必要となった要因は、脳卒中・認知症・衰弱・骨折などがあげられますが、これらはどれも食生活と関係の深いものばかりで「低栄養」が重大な引き金となります。
低栄養におちいっても、周囲の人はもちろん、自分自身もよほど進行して病気になるまで、まったく気付かない場合が大半です。
なぜなら、初期の低栄養はこれといった自覚症状がなく、元気がない、疲れやすいといった症状が加わっても「年のせい」として片付けてしまうことが少なくないからです。
低栄養におちいっても、周囲の人はもちろん、自分自身もよほど進行して病気になるまで、まったく気付かない場合が大半です。
なぜなら、初期の低栄養はこれといった自覚症状がなく、元気がない、疲れやすいといった症状が加わっても「年のせい」として片付けてしまうことが少なくないからです。
高齢になっても、食事が十分に摂れていれば、食べることが生きる活力を得て、心身の健康が保たれます。しかし何かのきっかけで食事の量が減り、わずかな期間でも栄養不足が続くと、体は急速に衰弱します。血管の老化(動脈硬化)が進んだり骨がもろくなったり、脳の働きが悪くなったりして、結果的に健康寿命を縮めてしまうことになるのです。
次回は「低栄養の予防」について、お話しさせて頂きます。