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薬剤師 澤田さんのコラム

薬剤師 澤田さんのコラム

東林第2地区内の薬局で活躍中の薬剤師 澤田氏によるコラムです。薬の事や薬剤師、地域との関わりなど様々な事を話していただきます。
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薬剤師による在宅医療(居宅療養管理指導)

2024-06-17
注目オススメ
薬剤師による在宅医療(居宅療養管理指導)
前回のコラムでも記載しましたが、薬局での在宅医療業務についてもう少し詳しく説明していきます。

在宅医療は医師や看護師、薬剤師などが患者さんの自宅またはグループホーム等に訪問し、ケアをする事です。前提条件として通院するのが困難になっている事があげられます。その上で自宅等に訪問しケアをします。

流れとしては、主治医からの訪問指示のもと、お薬を準備し、自宅にお届けします。自宅にてお薬の成分や服用方法を説明し、お渡しします。お渡しもただお渡しするだけではなく、薬が服用しやすい状態での提供(服薬カレンダーの利用、一包化など)をします。訪問することで薬の有無や副作用発現の早期発見など確認ができます。このような情報を医師や看護師、ケアマネジャー等にフィードバックをし、チームとして患者さんをケアしていきます。

薬剤師の訪問は、患者さんのお薬を管理することです。一人一人の状態に合わせ、薬の飲みやすいよう、粉砕にしたり、カレンダーやケースにセットも行います。生活環境に合わせた薬、飲み薬でなく貼り薬への変更、毎日飲んでなく残っているのであれば頓服への変更提案も行えます。
お薬が増えて管理が大変、薬がちょっと飲みづらい等あれば薬剤師に相談してください。

在宅医療

2024-05-18
注目重要
在宅医療について
病気等で通院が困難になった場合に、自宅などで治療を行うことが在宅医療であり、通常病院で行われる入院医療や外来医療に次ぐ第3の医療として、多くの人に受け入れられるようになってきました。
在宅医療は、医師をはじめ、歯科医師、訪問看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、ケアマネジャー、ホームヘルパーなど多くの方々が連携して計画に基づいて定期的に患者さんのご自宅などを訪問し、チームとなって患者さんの治療やケアを24時間対応します。医師が訪問して診察や経過観察を行う訪問診療、看護師が訪問してケアを行う訪問看護、理学療法士や作業療法士が行う訪問リハビリテーション、薬剤師が訪問して行う居宅療養管理指導などが含まれます。
薬剤師による居宅療養管理指導
医師や歯科医師の指示のもと薬剤師が自宅や施設に訪問し、薬の正しい飲み方の説明、服薬状況の管理、副作用のチェックなど薬物療法が適正に実施されているかどうかを確かめます。
薬剤師が訪問することで薬の残りの有無、薬の飲み合わせを把握でき、薬が服用しやすい状態での提供(服薬カレンダーの利用、一包化など)が可能となります。また看護師、ケアマネジャーなど多職種に情報提供が行えます。この居宅療養指導は介護保険制度や医療保険制度の中で利用することができます。
 ・薬局に行くのが大変になった。
 ・薬が増えて管理が大変。
 ・カプセルが飲みにくくなってきた。
 ・薬を飲み忘れる。
などがありましたが、個々の生活環境に合わせた薬の管理方法を提案できますので、お近くの薬局薬剤師へ相談をしてください。

薬局実務実習について

2024-04-22
注目オススメ
薬局実務実習について
今回は薬局実務実習についてお話しします。
将来薬剤師を目指す学生(実習生)が、大学5年次に薬局と病院とでそれぞれ11週間の実地研修を行うことを実務実習と言います。
保険調剤や医薬品の管理、情報提供などの基本的な大学では体験できない臨床の現場を通して、薬局の社会的な役割や責任、地域医療との関わりについて理解を深め、実践能力を養います。
実務実習で修得する項目を下にまとめました。
参考:薬局実務実習の手引き2018年度版 公益社団法人日本薬剤師会編



<薬局のリアルを体験>
れもん薬局においても薬学実習生の受け入れをしています。
調剤の体験はもちろん、患者さんへの服薬指導も担当させていただきます。
座学だけでは学べないことも出てきます。実務実習は現場を肌で感じることができる良い機会です。特に患者さんとのコミュニケーションをとることは1歩も2歩も実習生を成長させてくれます。実務実習指導員のものとがんばっていますので、温かい目で見ていただければと思います。
 

<薬局外でも実習>
訪問医療の現場にも行きます。
近くの中学校の学校薬剤師業務にも同行します。
地域ケア会議にも参加します。
実務実習とはいえ、11週間もいるとすっかり店舗の一員になります。習得する項目以外でも、薬局の店頭黒板を書いてもらったり(これがセンス良く素晴らしいです)大活躍です。(写真)

診療報酬改定について

2024-03-18
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診療報酬とは


保険診療の際、医療サービス対し公的医療保険から病院・診療所など医療機関調剤行った薬局支払われる報酬検査手術投薬などの診療行為医薬品ごとに決まっている公定価格から算出して支払われる出来高払い方式一定範囲診療行為報酬定額支払包括払い報酬などがある。出来高払い方式公定価格点数表示され原則として2一度改定される。(weblio辞書より)

日本は国民皆保険であり、公的医療保険制度があるため、病気やけがなどの際に保険証を提示すれば、必要な医療行為(診察、治療、処方など)を受けることができます。自己負担分(1割~3割)は患者さんが、残りは加入している医療保険者が、医療機関に支払います。その必要な医療行為一つ一つに公定価格(点数)が細かく決められています。医療行為ごとの点数は「1点=10円」で、全国どこでも変わりありません。例えば病院での初診料が282点だとすると、2820円と定められています。

診療報酬の点数は通常2年に1回、日本の経済状況や医療を取り巻く環境を踏まえて改定が行われます。

2024年は改定の年で、6月に診療報酬改定が行われます。つまり医療行為の公定価格(点数)が変わり、病院での受付料、検査代や調剤薬局での代金も変わります。

ちなみに薬の価格(薬価)は2024年4月に変わります。

6月以降で病院やクリニック、歯医者さん、調剤薬局で支払う自己負担分の代金が変わります。領収証とともに、明細書がもらえます。明細書に各医療行為の点数が記載されていています。ご確認いただき、わからないところは聞くとよいです。


薬剤師の被災地支援

2024-02-15
注目重要
災害時医療救護所訓練

 

令和6年1月1日に能登半島地震が発生いたしました。被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

薬剤師の被災地支援として2つトピックスを上げます。一つは支援をするにあたっての訓練について。もう一つはモバイルファーマシーについてです。

 

災害時医療救護所訓練(相模原市)

医療救護所とは、相模原市が決めた市内30か所(拠点救護所を含む)に災害時に設置される救護所のことです。相模原市医師会、歯科医師会、薬剤師会、看護協会、保健師、柔道整復師会の担当の先生方が参集して救護活動を行います。相模原市の職員も、情報連絡スタッフ、事務スタッフとして参集することになっています。ここでは、市内で災害が発生した場合、被災し怪我をした患者さんに応急処置を施し急場をしのぐ一時的な医療施設で、市内の小学校が主なる場所です。ここでは、来た患者さんを傷病の状態に応じて、医師が患者さんを重症、中等症、軽傷に振り分けます。 振り分けられた患者さんは、救護所内の重症エリア、中等症エリア、軽傷エリアに行き処置を受けます。このための訓練に薬剤師会は毎年参加しています。(相模原市薬剤師会HPより抜粋)

 

こういった訓練があるからこそ災害時や、大事故の時において、スムーズに活動や支援ができるんだなと感じています。小学校の時に避難訓練がありましたが、その時ふざけてしまい、こっぴどく先生に怒られた記憶がよみがえります。本当に訓練や備えというのは大事だなと思います。

 


モバイルファーマシー

モバイルファーマシー(災害時対策医薬品供給車両)

モバイルファーマシーは東日本大震災の教訓から開発された特殊車両で、大規模災害等でライフラインが喪失した場合でも自立して調剤業務と医薬品供給が行える車両です。横浜薬科大学、横浜市薬剤師会、横浜市の3者で共同運用しており、全国で唯一2台所有しています。
モバイルファーマシーの装備としましては、通常の薬局にある設備(錠剤棚や分包機、水剤台や薬品保冷庫等)以外にも、発電機や注射剤を作るクリーンベンチ、衛星電話、簡易ベッド等も搭載しています。
 大規模災害等発生時にはモバイルファーマシーで被災地へ赴き、災害救助法が適用された地域で支援活動を行います。(横浜市薬剤師会HPより抜粋)

東林間シニアクラブ
〒252-0302
神奈川県相模原市南区上鶴間6-6-1
TEL:042-767-2210
FAX:042-767-2209

保育園 東林間ジュニアクラブ
〒252-0302
神奈川県相模原市南区上鶴間6-6-23
TEL:042-746-1677
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