字のごとく、薬剤を扱う専門家です。広辞苑で調べてみると、「主として医薬品の鑑定・保存・調剤・交付に関する実務を行う者。薬剤師国家試験の合格者で、厚生労働大臣の免許を受ける。」とあります。

また薬剤師法第一条で薬剤師の役割が明記されていて、「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする。」とあります。この内容を簡単に紐解いていきたいと思います。

まず、薬剤師になるには薬学教育課程を有する大学（薬科大学や薬学部）に入学し、6年間の課程を終了後、薬剤師国家試験に合格する必要があります。

その後申請により厚生労働省の薬剤師名簿に登録され、厚生労働大臣から薬剤師免許が与えられます。

以前は4年制でしたが、2012年4月以降は6年制の薬学教育を受けた薬剤師が地域で活躍しています。医療の高度化や医療分業の進展に伴い、高い資質をもった薬剤師の育成が求められているからです。

私は4年制の薬学部卒で、現場で諸先輩から色々なことを教えてもらい、今に至っております。

薬剤師は、薬局・ドラッグストア・病院へ勤務する人が大半（約77％）ですが、中には大学での研究・教育者職、製薬企業における研究・開発職、保健・衛生などの行政機関勤務等さまざまな職場で活躍しています。超高齢化社会において、医療の重要性が高まる中、薬剤師が地域で必要となっているのだと感じています。

次回のコラムは「調剤について」お送りします。